コロナ禍で困ったことは? ~アンケート調査より~

新型コロナウイルス感染症で私たちの暮らしは一変しました。国分寺・生活者ネットワークは、4月~6月にアンケート調査を実施、寄せられた声については、この間市や都へ要望をしました。大人も子どもも感染を防ぐための行動の制限はまだまだ続きます。これからの社会をどう生きていくか、地域で安心して暮らし続けるためにはどんな政策や制度が必要なのか、今後も、市民一人ひとりの声、現場の声を生かし市政・都政へ提案していきます。尚、アンケート調査報告は、今お配りしているレポート№144に載せています。お読みになりたい方は事務所までご連絡ください。

◇自分や家族の仕事の変化

緊急事態宣言以降、多くの事業所では在宅ワークの導入や出勤日の縮小で働き方の変化がみられました。またパートやアルバイトの方からは仕事が減った・なくなった、自営業の方からは「仕事が減った!」「なくなった!」、自営業の方からは「収入が減って困っている」との声が寄せられ、市へ給付金や支援金、家賃補助などの支援策を要望しました。
3月の突然の学校休業要請以降、長期間続いた学校や幼稚園の休校により、家族での働き方の調整、長期休業、仕事を辞めざるを得なかった等子どものいる家庭に特に影響がありました。ウイルス感染症の脅威は長期間に渡ることから継続的な支援のしくみが必要です。
医・介護・保育・製造やサービスなどの職種の方々からは、通勤時や、感染へのリスクが高いことへの不安の声があがりました。さらに感染予防のためのマスクや消毒用アルコール、手袋などが入手できないなど逼迫した状況がみえ、市や都へ介護施設や保育園や学童保育所への感染予防の物品の支援を要請しました。

◇暮らしで影響を受けたことは
家族が自宅で過ごす暮らしになり食費や光熱費などの支出が増大しました。食事などの家事や育児の負担が増え、それらを担っているのは、女性に偏っている傾向も見えました。長い自粛期間中、子どもが深刻な状況におかれていることや家庭内DVが増えている状況が社会的課題となっています。個別にていねいに対応できる相談体制の充実を求めました。
暮らしの中で影響あったこととして、多くの方から、自粛ムードによる暮らし方や気持ちの停滞があがりました。不要不急の外出自粛、人との接触8割減、マスクをする等心理的ストレスによる健康被害といえるのではないでしょうか。特に、長期休校による子どもの学びや育ちへの影響は大きいことから、今後も細心の注意が重要です。何があっても学びや遊びを止めないためには、オンライン授業の整備も必要ですが、一人ひとりの子どもにていねいに対応するための人員の確保や少人数学級の導入が何より欠かせません。
今後、社会のしくみとしてオンラインのしくみが整備されたとしても、人と触れあうこと、顔の見える関係づくり、近隣のコミュニティや話し合って決めていくことなど、人と人がつながりあうことが豊かな社会をつくる上で重要です。

◇どんなしくみがあればいいか
医療体制への支援(働く人への援助。検査体制、設備充実)の要望はどの年代からもダントツに多い状況でした。PCR検査体制の充実、地域の医療機関と保健所の連携、医院や診療所への保障が必要です。また、休校により仕事を休まざるえないため、働く人材が減少しながらも、感染防止対策を懸命に行い継続している介護事業所のへの支援も必要です。

~自由記述より一部を紹介します~
*休校措置の期間、学校や先生は「気持ちはつながっているよ」と気持ちを子どもに伝えてほしかった。オンライン学習は、パソコンやインターネットの環境が整っていない家庭もあるので個々への細かい対策が必要。
*在宅でできる仕事は在宅でOKに。「働く」発想の転換と制度を変える
*飲食店他小売業や中小規模事業者へ休業補償はちゃんとして。感染予防対策を工夫して営業できる業種もある。
*一律の休業で経営難や倒産になった。
*入院や入所している家族に会えないのが心配。
*娘の出産を手助けできず困った。
*新型コロナウイルスとは長期的に共存していく。それには社会全体が寛容にならないといけな
*第2波に向け検査体制の確立が必要
*やはり自給率をあげる政策転換が必要・デイサービスが継続してくれたことで助かった。